Gとの夏の思ひで

Gとの夏の思ひで

営業後に汗だくで買い出しを終えて、
荷物を店に詰め込んで、
疲れ果てて、フラフラになって帰ってきた先日なんですが、

部屋に向かう、マンションのエレベーターに乗り込んだところ…
先に乗ってた、キングサイズの、10センチはあろうかという、
巨大GOKIBURI発見。

壁にとまってるのを、秒で横目で確認した瞬間に、
我ながら、人生イチの機敏さでエレベーターを飛び出しました。

あの命がけのダッシュはたぶん、
いつかのカール・ルイスにも負けてなかったと思う。
例え古。

ヤツはね、
「あ、よかったらご一緒にどうぞ」風でしたけど

いやもう…
ご一緒できるワケないやん。
箱の中で飛ばれたら終わりやん。
なんで飛べるアンタが、エレベーター乗ってるんや。
そもそも、なんで数あるエレベーターから、ここのを選んだんや。

コワイし、暑いし、しんどいし、腹立つし、
いつもにも増して、グチと泣き言と文句がとまらない…

でも、
もういい。私にだって考えがある。
Gよ、目の当たりにするがよい、人類の英知を。

知ってるか?
我々には、階段というものがあるってことをな。

ということで人類の知力を結集させて
最後の根性と体力で、
階段での帰宅を決めました。

踏み出そうとした階段の1段目にも、
大きめの、カナブンみたいな虫がおりましたが
もう、半泣きで歯を食いしばって、またいで、
9階まで階段あがりました。
太ももブルブル震わせながら。

知力どころか、体力一本…
という気がしないでもないですが、
やり抜いたった。

たいして達成感もないですが
そんな、ほろ苦い、夏の思い出でございます。

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