ありがとう、エノキ。

ありがとう、エノキ。

アントニオ猪木氏がお亡くなりになったというニュースを知ったときには、
祖母、文卿のことを思い出さずにおれませんでした。

以前のブログでも、何度か書かせていただいたのですが、
中国・山東省出身の祖母は、アントニオ猪木氏の大ファンだったんです。

週末のテレビでプロレスが放送されていたころは
毎週欠かさず猪木氏を応援しておりましたが
誰かがパイプ椅子を使った反則技を繰り広げて流血沙汰になると
「テレビ(チャンネル)変えて。」というセリフで、観戦終了。
gokiburiを素手で仕留められるほどのワイルドさを持ち合わせてたのに、
血を見るのは苦手だったみたいです。

私や弟(主に私)が何らかの悪さをして、両親からお尻バチバチにシバかれていたときには
すかさず親から庇ってくれた…ことは一度もなく、
「もっと叩け。本気出して叩け。」と指図する、スパルタ婆でした。
孫を庇わんかね?ふつうはよぉ。

おかげさまで、そんなおばあちゃんとはよくモメましたが、
ある日倒れて病院に運ばれ、意識を取り戻して目を覚ましたときには
ひとこと目に「ビール飲みたい」と言うてましたので
そういうところは見習わないといけないな、というエピソードの多いお方でした。

猪木氏の大ファンだったけれど、
最後まで「エノキ」と言いはってたね。
正しくは「イノキ」でしたからね。

アントニオ猪木さん、どこかで祖母にお会いになりましたら、
文字は読めませんのでサインはいりません。
握手ぐらい、もし、できましたらお願いします。大喜びのはずです。
日本語カタコトで、頑固者でしたので、「エノキさん」と呼びかけるかと思いますが
ビンタはこらえてやってくださいね。。

コメントは受け付けていません。