日々家 HIBIYA

数種類の定食と、季節のおいしいものを少しずつつめこんだ豆皿がならぶ「日々家御膳」のお店です。

★1の鬼奴とバリウマ炒飯【追記あり】

★1の鬼奴とバリウマ炒飯【追記あり】

日頃の「ちょっとした面白いこと」が大好きなのですが
先日もステキな出会いがございました。

おやすみの日には見学や勉強を兼ねて
できるだけいろんな飲食店に行きたいと思い、
買い出し途中にランチをしているのですが
ある日の某 中華料理店でのこと。

ちなみに、口コミはGoogleを参考にして
新規のクチコミや
低い点数★のクチコミを見て
「なぜ★ひとつなのか」という理由を読んでから行きます。
以前はだめでも、今は改善されていることもあるし(逆もあり)
口コミ者のリサーチや理解不足で★ひとつをつけられている場合もあるからです。

そんなコチラのお店は、
どうも味はおいしいらしいのに、
★ひとつの原因は、オーナーの女性がネックとなっている模様で、
お腹立ちの皆さま、ほぼ全員が「ババア」と書いておられました。

「ババア」のこと、ちょっとだけ気にはなりましたが、
まぁおいしいなら何とかなるだろう、と勇気を出しておじゃまいたしました。

平日の13時ごろでしたので、広めの店内にはお客様が3組ほどで
わりと空いていたわりに
レジ前のトイレ付近のテーブルに通されましたね。
奥の席、あいてるやん。
別にいいけど。。

少しモヤりはしましたが、
店員さんの接客はていねいだし
店内のしつらえも上品。
ピアノのBGMも優雅で、高級感が かもし出されています。

接客をしてくれた、年長の女性もとても感じがよくて
「全然ババアじゃないし、むしろかんじが良いのに世間は厳しいなァ…」などと思いながら
いただいた料理はどれもおいしく、
隣のおじさんが「バリウマイ」と何度も絶賛していた、
ミニコースの炒飯が出てくるのを楽しみにしていました。

そんな中、予約の電話が何件か鳴り
アルバイトの男性店員さんが受けておられた「夜の40名の予約」「ひとり1300円ほど」
というキーワードが耳に入り、思わず聞き耳を立てました。
職業柄のクセです。スミマセン。。

そして…
厨房の中から、
登場されました。
「40名の人の電話番号どれ?」と。

オーナー風の女性。
きっとこの方のことや…
「ババア」はこっちや…
ラスボス感満載。

まちがいない。


お笑い芸人の椿鬼奴風。
パッサパサでスッカスカのロングヘアをなびかせた…60代くらい?
黒ミニスカート
シースルーの黒ブラウス
黒のストッキング
足元クロックスのつっかけ。

ツッコミどころが多すぎて、どこから指摘すればいいのか分からんけど…
とりあえず、黒が好きなんやな。という印象。

登場したとたん、店の雰囲気ぶち壊し。
一人の力で、優雅さや高級感を吹き飛ばして
いきなりの、場末のスナック感。

もう…舞台を見ているようで、目が離せない。
これが歌舞伎なら「待ってました!」と大向こうの声が飛んでいたこと間違いなし。

この場面転換を見れたとき、
このレジ前の、トイレ前の、特等席でラッキー!!と思わずにいられませんでした。
奥に通されていれば、「おもしろの宝箱」を見逃すところだったもの。

ただ、「40名で1300円ほどて、五万いくら」
という、ものすごい素早い計算と
予約を受けるかどうか、別店舗に回すかどうか
もう少し値段ふっかけるか、
という話し合いは
ホールの真ん中で、3人で、
腹から声だす訓練してるんかい!というぐらいの大声でされていましたので
たぶんどの席からも、しっかりと聞くことができたかと思います。

最初は、
そんな話し合いは厨房でやれんかね…
客席にはまだ、我々おるんやけどね…
などと、おもしろくも「なんだかなぁ」と思っていましたが

いや、待て。
こんだけみんなに聞こえる声でやってるてことは…

ショー?

日に何回かやってる、出し物的なやつ?

と思うと、すべてが腑に落ちました。
て、なにひとつ落ちてないですけども、
日々家でもやろかな。ショー。

もうここからは、
いや、ここからも
文句と個人の意見なんで聞き流してほしいんですけど

「接待を伴う飲食店」なら仕方がないけど、
「ふつうの飲食店」の接客してるロングヘアの人、髪の毛くくってほしい。

こちらのお店だけでなく、
主におばさま店員様に多いんですけど
お客様にキレイなワタシを見てもらいたいんだと思うんですけど
ここでの主役はアナタではなく「料理」ですんで
セクシー調に着飾ったり、ロングヘアたなびかせるのはやめてほしい。
清潔感ないし。

あとね、隣のテーブルおじさんが「バリウマイ」と絶賛してた炒飯。
バリウマかったです。

でもこれがバリウマなら…
日々家の炒飯は「バリバリウマ」やで。

ちょっと自慢も盛り込んでみました。

【追記】
もう一度、「ババア」様に会いたすぎて(ウソです、おいしかったからです)
再度、お伺いいたしました。
今回は少し早めに行きましたので、
店内はお客様でいっぱい、
「ババア」様も黒のミニスカートで、精力的に接客をされておりました。

我々のテーブルにも来ていただけましたが、
きらびやかなネイル、石付きのネイル
ウルヴァリンかな?というぐらいの長さを誇る、シルバーネイルが輝いてました。
あの爪で首やられたら、一撃やな。と思っていたところ
下げてくれたお皿から汁がテーブルにこぼれ…
「こぼれたね。」と
言うておられました。

ゴメンね。なし。
焦り。なし。
拭き。なし。

もう、いっそのことこれぐらい、堂々とできたらな。
と、ある種のあこがれさえ抱きながら、帰途につきました。
おさすがでございます。

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