仁義なさすぎる戦い
今日も無事営業を終えて、家に帰ろうとしていたんですが
店の裏手の通路で、
フラッフラの瀕死の「G」が店方向に向かっているのを発見してしまいまして、
虫に強い、虫から守ってくれる「虫四天王」(スタッフです)のひとりもいない、
たったひとりの、このヘタレ一匹のみの、暮れなずむリバーモールの夕暮れ。
店に入られては、かなわん!
その思い一本で、店にゴキジェットを取りに戻りました。
たったひとりでも、真向、戦うつもりで。
ただ、たとえフラフラといえど、相手は「G」。
飛ぶことだってある。
油断するな。
前方から、静かに、だが、確実に吹き付けるのだ。
全ては店への侵入を阻止するため。
そう自分に言い聞かせながら、ゴキジェットを発射しました。
全根性を振り絞って。
へっぴり腰で。
…まさかの…風しもから。
おかげさまで、ほとんど自分の靴にかかったゴキジェット噴。
これは、アカン。
アカンやつや…。
誰かが通りがかったら、
ゴキジェットを渡して、
「ちょっとこれ、アレに吹きかけてもらえませんか」
変な奴だと思われてもいい。
たのもう。恥をしのんでお願いしよう。
そう思っていたのに、誰もいねー。
誰かが来るのを待ちながら、「G」の行方を見守っておりましたが、
多少のゴキジェットがかかったのか、
天寿を全うしたのか、
突然、
ひっくりかえったぁー---!!!
YES, WE CAN!
ガッツポーズで振り返ると、
店の裏口前に、別の「G」がおり、
今回は自分でも驚くほど、的確にジェットを吹きつけられました。
誰か見た?今の。
スナイパーみたいじゃなかった?
カッコよくなかった?
そんな雄姿を誰にも見守られぬまま、わたしはジェットを吹き、
ヤツは、静かにひっくりかえりました。
オセロだったとしたら、かなりの優勢です。
やっつけた感はありましたが、
これ以上長居するのは、よくない気がしたので
ガスの元栓を閉めて、今度こそ帰ろう。
そんなガスの元栓付近に、2匹の「G」。いずれも瀕死。
もうこれは、偶然じゃない。
訓練じゃない。
オセロだとしても、まったく優勢じゃない。
何かが起こり始めている。
そう、身を引き締めて見つめた、アイランドセンター方面。
リバーモール、シェラトンホテル様付近で
足湯の工事がはじまっておりました。
…どう控えめに見積もっても、
原因、これやないかい。
こちら、虫が苦手すぎるヘタレのため
店内は業者さんにお願いして、毎月殺虫作業をしてもらっているのに
外からの、大きめのGに入って来られたらもう、防ぎようがない。
防ぎようがないけれど、せめて死んでてくれ。おねがい。
明日からの、Gとの、仁義なさすぎる戦いがはじまることが予想されましたので
先ほど、ブラックキャップを多めにポチっといきました。
到着次第、隙間なく貼り付けたいと思います。
思いますけども…
足湯欲しいって言ったの、誰?
ちょっぴり恨むぜ。